あと

足跡は

自分から離れてゆき

傷痕は

自分のどこかに残される

足跡が増えれば増えるほど

傷痕も増えていく

重なり重みを増す傷痕を

背負いながら

それでも立ち去る足跡が

増えてゆく

離れてゆく

残されてゆく

「あと」の狭間で

人は生きている