かくれんぼ

大人のかくれんぼの時代は

そろそろ終わりに

近づいている

隠れる場所なんて

もうないんだよ

全ては白日の下にさらされて

魔女狩りの偽りに

民衆は気づいてしまった

私利私欲

権力と金に目がくらんだ

本当の悪魔たちが

道端で干からびた

カエルやミミズのように

見向きもされなくなるだろう

かつて

博学な専門家たちが

いくら止めたとしても

民衆はベルリンの壁を

穿って破壊した

テレビジョンを介して

ハンマーを叩きつける光景が

怒りの発散から歓喜への収束に向かって

変容していくのを

熱量のない不思議な感情で

眺めていた

日本にとっての

ベルリンの壁って何でしょう?

正確にはまだ、よくわからない

ただ、ハンマーを使わなくても

理性の使い方を知って

それを戦略に変えるリーダーシップを

発揮できる可能性のある若者が

外側から壁を溶かそうとしている

一方で

日本の進むべき道を修正しようとして

おそらくは真っ当に

修羅場を潜り抜けてきた女性が

内側から壁を溶かそうとしている

それらの事象が

崩壊する壁の記憶を想起させる

大人のかくれんぼ

隠れる場所はもうない

いくら柱にしがみついても

盛者必衰の理

それは何かの幻か幻想

かくれんぼは

大人のすることではない。

純真無垢な子供たちの

楽しみの一つであるはず。

汚れた手で

子供たちの楽しみを

奪わないでほしい。

時代の流れの修正は

かくれんぼを

子供達に返してあげることに

尽きる。