極。近未来

見た目には

人間とほぼ見分けのつかない

アンドロイドと一緒に

生活する時代が来るだろう

アンドロイドは

文句を言わない

アンドロイドには

気分の起伏がない

よって喧嘩することもない

わかってもらえればよく

わかりあう妥協点を

探す必要がない

アンドロイドは

歳を取らない

バージョンアップすれば

いつも最新モードを維持できる

都合を尋ねることなしに

必要な時、直ちに

与えられた役割を

実行する

退屈だとか

疲れたからとか

緊張するからと

ため息をついたり

こっそりあくびを

することもない

お腹が空いて

不機嫌になることもない

余計な気遣いは

いっさい必要がない

人間関係が存在しないからだ

それがかえって

一抹の寂しさも生むことも

あるだろう

遠くの親戚よりも

近くのアンドロイド

誰がやっても

同じ結果になるような仕事が

次々に、AIにとって変わり

あえて人間が

しなくてよくなることが

決定づけらているように

変えの効かない人間関係以外

人間から

アンドロイドやロボットへと

置き換わっていくだろう

いずれにしても

もうすぐ

人間には

人間関係の煩わしさと

人間関係のないアンドロイド

その二つを

両天秤にかける日が訪れる

 ・

選択さえ間違えなければ

そこにはアンドロイドと人間が

共存する

ザナドゥ(Xanadu)の中で

穏やかに癒されながら

生きていけるかもしれない。

僕なら

アナログな人間だから

できれば

気の合う人間だけで

生きていたい。

アンドロイドは

Siriのように用いるだけで

共存感覚は持ちたくない。