参考書ソムリエより大学受験生へ

自称、参考書ソムリエの僕としては

腑に落ちないことがあまたある

ちょっと、

ぼやき、入らせていただきます。

学習「ルート」という名前をつけて

基本的に自学自習を前提に

学参書をどういう順番でやると

うまくいくのか、という発想が

蔓延っている。

万人受けする、わかりやすい

ナビゲート・システムとしては

いい面があるかもしれない。

しかし、

そんな都合のいい方法が

あるとは思えない。

僕としてはルートに乗った

学参書の数が無駄に多いと感じる

受験生の

性格・やる気・志望校によって

さまざまであり

ルート化するのは難しい。

参考書のルート化は、

一種の流行だと見ている。

そのうち、違う形が現れるでしょう。

新刊参考書がいくらでも

出版され続けている。

特に英語がそう

改訂版は別として

どれだけ参考書を書けば

受験英語教師たちは

気が済むのだろう。

英語は音声が必要だから

例えばQRコードをつけて

そこから音源がたどれるのは

便利だが、新しいトピックを

扱うものを除けば

すでに出尽くしている感がある。

まだ、受験英語の本、出版する気?

もちろん40年前にはなかった

素晴らしい参考書もある

一例を挙げれば

関 正生先生の

「The Essentials 英語長文必修英文100」

竹岡広信先生の

「必携英単語LEAP (改訂版)」

山崎竜成先生の

「飛躍のフレーズ IDEIOMATIC 300」

受験勉強入門者なら

岡崎修平先生の

「動画でわかる英文法 [読解入門編] 」

これらは本当に素晴らしい受験参考書だ。

また、単位や少々の出題範囲の変更が

あるにしても

数学/物理/化学/

古文/漢文/世界史/日本史は、

あまりにも古典的な科目であり

受験生レベルの内容としては

40年前とほとんど変わっていない。

流動的に新しい本が必要なのは

生物と地理ぐらい。

また、

受験参考書は、絶版になったものでも

非常に優れたものはたくさんあって、

今の受験生でも十分使えるものが存在する。

You Tubeなどの受験ネタには

踊らされすぎないように

気をつけたほうがいいですよ

全くの主観で私の知る範囲に限られますが、

優れた参考書を書く先生

あるいは優れた講義をする先生といえば、

[英語]:平野真理・伊藤和夫・福崎伍郎・関 正生

・竹岡広信・山崎竜成・桜井博之・大西泰斗・小倉 弘

・西きょうじ・森田鉄也・肘井 学・登木健司

[数学]:池谷 哲・安田 亨・箕輪浩嗣・木部陽一

・杉山義明・米村明芳・佐々木隆宏・坂田アキラ

[現代文]:宗 慶二・柳生好之

[古文]:富井健二・漆原慎太郎・望月 光

[漢文]:寺師貴憲・田中雄二

[物理]:新田克己・浜島清利・山本 義隆

[化学]:鎌田真彰・橋爪健作・石川正明・目良誠二

[生物]:大森 徹・伊藤和修

[地理]:鈴木達人・村瀬哲史・森 雄介

[日本史]:金谷俊一郎・野島博之・菅野 祐孝

[世界史]:佐藤幸夫・鈴木悠介・中谷 臣

[政治経済・倫理]:蔭山克秀・清水雅博

[情報I]:藤原進之介

これらの情報は

大学受験生の役に立つでしょうか。

勉強は自分でするものだ。

進学校に通っているからって、

どんないい塾や予備校に

通っているからって、

どんなに偏差値が高くたって、

合格するかどうかとは、

一対一対応するとは限らない

優れた本を

いかに自分のものにしていくか

偶然巡り会った優れた先生の教えを

いかに自分のものにしていくか

受験は情報収集処理能力のコンテスト

それ以上でもそれ以下でもない

しかも1年に1回はチャンスがある。

高い知的財産を築き上げるための

大きな第一歩。

誰が何と言おうと、

偏差値なんて気にしなくていい。

模擬テストなんて受ける意義は少ない。

自分の入りたい大学の過去問が

解けるようにするにはどうすべきか。

それだけを考えれば良い。

偏差値で志望校を変えて

合格の可能性の高い大学を受験することに

私は意味を見出せない。

自分の決めた壁を乗り越える経験

それだけが

その後の人生を支える味方になる。