思い出の詰め合わせ

アルバムの中に

人生の全てがある

わけではない

アルバムの中にはない

思い出がたくさんある

記録に残していない

思い出には

楽しいことや

苦しいことや

本当の自分が

詰まっているだろう

それを話したりする時が

一番楽しい時かもしれない

アルバムの中の思い出は

あまりにも限定的で

あまりにもバイアスが

かかってしまっている

アルバムを見ながら

流す涙があるとするなら

何とも風味のない

ものかもしれない

アルバムなどなくたって

数えきれないほど

とっておきの

喜怒哀楽がある