こだま

在る山の上から

大きな声がこだました。

鳥や虫たちも一瞬立ち止まってる。

「心の底から愛しているよ」

そう、言い散らかされた

言葉の節々に、

暖かな言霊が

紙飛行機に乗っかって

届けられた。

小鳥たちは祝福の鳴き声

虫たちは、我 関せずと

動き始めた。

愛は叫ばれるもの

言葉は祝福されるもの

山々が伝書鳩のように

伝え始めるのだった。