めぐりあい

旅の途中で

在る人物と邂逅した。

人との出会いは

<偶然の産物>

望んでも

思い通りに

流れ星は流れない。

<出会いは突然>

思ってもみない場面で、

たとえば

チューリップの球根を

植えている時に、

たとえば

コスモスと一緒に

風に揺られている時に、

たとえば

キンモクセイの香りに

気がついた時に、

何か予期せぬものが

重なり合う。

現実は夢かもしれない。

それとも、夢が現実。

偶然が交錯するトポス・・・

不幸を呼び込む撒き餌なのか

しあわせへと誘導する

分岐点に立つ道祖神なのか

わからない。

「めぐりあいは四たび起こる」

何のロジックも存在しない

予言者の啓示にも似た言葉がある。

偶然に導かれた必然が

現実を、夢を、明るくする。

三たび消えた蝋燭の火を

もう一度灯して

本当の自分を知る。