シャドウ・メロウ

翳りが

謎めいた魅力を

創り出す

 

部屋の灯りは

ほんのわずか

 

メロウな気分で

体温を下げ

 

思考が閾値を

わずかに越える

そんな朦朧とした

漂いの中で

のたれているのも

悪くない

 

シャドウ・メロウが

純粋な細胞へと

返してくれる

 

細胞レヴェルに蘇れば

そこには解き放たれた

無限の自由があると

幻想を抱かせてくれる

かもしれない

 

現実が

シャドウ・メロウの中に

横たわっている