処世術の是非

知らぬが花

知らぬが仏

何も深いことを考えず

“のほほん”と生きているのが

一番しあわせなんだろうね。

心にたくさんの傷を受け

それを乗り越えて生きた人間は

知らぬが花ではいられない。

深く傷つき、深く思慮し、

難局を乗り越えてゆく

そういう人生もあるもんだ。

「男なら、

40歳までは猪突猛進し

自分の限界を自分で規定しない。

厄年頃からは、ある程度

自分の限界を規定しても良い。

心は壊れないが身体が壊れるから。

そして50歳になればゾンビ。

寿命の到来を意識的に覚悟に含み

人生の総括に入る。

もちろん夢は一生持ち続けること。

生き生きしていた人が

定年退職を機に

死んだ魚のような目をして

何の役にも立たない享楽にふけって

生きているのを見るのは不憫である。」

先を見越して、

こんなことを次世代に伝言すると

知らぬが仏が気楽でいいよなあ、

などと言われる。

その通りだと思う。