美しい海で

潮風が揺らいで

握りしめた砂が

指の間を通り過ぎていく

 

手作りの砂時計

 

人影もなく

時間がゆっくりと

流れている

 

波の音だけが

聞こえている

 

ここは

真っ青な

ブルーラグーン

 

見渡す限りの海に

白い貝殻をこすり合わせて

音楽を創っていると

ときおり顔を出すのは

イルカと人魚

 

まぶしい太陽が

わたくしを

海に帰してくれた

 

砂に書いた手紙は

満潮とともに消え去り

 

イルカと人魚と

ともに暮らすことにした

 

この、

美しい海で