華麗に加齢

思春期

二次成長って

みんなが話題にしたり

保健の教科書に載っていたり

性教育があったりしたっけ

 

毛が生える

声変わりがある

体型が子どもから大人へ変化する

 

だけど

老いることについては

あまり聞かない事柄だった

 

学校に行って

教科書で学ぶわけでもないし

加齢は老化現象を

独り一人が個別に実感するか

人から指摘されて気づくようなもの

 

四十代後半くらいから

体力的に無理が利かなくなる

毛に白いものが混ざったり薄くなったり

近くの文字が見えにくくなる

 

脂っこいものに弱くなる

代謝の悪さは

眉毛の生え替わりにさえ訪れる

肌のつやがなくなって

顔のシミが目立つ

下腹の出っ張り

体型のバランスの変化

いろいろと病気を抱える

 

でもね

頑張って生きてきたんだから

そのぶざまな見かけにとらわれず

内面を褒めてもらいたいよ

 

華麗に加齢するには

内側から湧き出てくる

言葉や考え方、経験

そんなものがどれだけあるか

それがどれだけ人の役に立つか

そんなことでぶざまな見かけを

乗り越えて見て欲しいよ

 

老いていく自分と向き合いながら

あと三十年くらい生きられるなら

どんな衣食住で

どんな生活すべきかなんて、

真剣に生き方を問い直し始めている

 

これからの自分に必要なものは

これまでの自分に必要だったものと

同じではないかもしれない

 

「華麗に加齢してみせる」

自然に老化していく部分と

それを支えるための

自分で考える生き方、

 

問い続けている