蒼の河

蒼の河は

甘いアロマの振幅が移ろい

河のうねりに合わせて

色彩を変えていく

 

アム・ダリアや

シル・ダリアのように

水源が枯渇する不安がない

 

蒼の河に住んでいるのは

魚ではなく

プランクトンでもない

 

観念に彩られた

春夏秋の無生物

情念にとらわれた

冬の無機物

 

その中を

泳ぐことは出来ない

 

漂い、

思い浮かべる時空間に

支配されずに

流されていく

想思のカタルシス

 

ありのままの悟性が

流れている