虞美人草

きっと、あの丘の上

ヒナゲシが咲いている

 

それは絆の強い愛の花

 

別れの花とひとはいう

心の平穏とひとはいう

七色の恋とひとはいう

 

それでもヒナゲシは

素知らぬ顔で咲いている

素知らぬ顔で笑っている

 

虞美人草が咲いたなら

手元に置いて

抱擁し続けていたい

 

いだきしめる姫君

 

そう

花言葉をもう一つ添えて