赤と黒

赤い色だと考える

それを

黒い色だと言われる

 

赤い色だと思う

それを

黒い色だと思っても

赤い色だと答える

 

寄り添うとは

そういうもの

 

赤い色と考えている人に

黒い色だと

自説を唱えるのは

「寄り添い」ではなく

「間違い」である

 

わたくしの

心に巣作っている

わたくしの真実

 

本当にそれが分かる人

それがわたくしを支える人

 

もし、そういう人がいなければ

ひとりで生きていく他はない

 

大した問題ではない

 

ロボットと一緒に暮らす

孤高の老人も悪くないだろう

 

人間関係のいざこざには

もう飽きた

百害あって一利なし

 

人生の階段は

継ぎ足すものであって

もう一度最初から

作り直すものではない

 

そんなに人生は長くない

 

ゾンビ化した

わたくしの魂は

安寧を求めて

さまよっている

 

ロボットなら

人間関係のいざこざは

存在しない

 

わたくしに

限ったことではなく、

 

人間の苦悩は

孤高であることを代償に

99%消えるだろう

 

ゾンビ&ロボット

血の通わないもの同士

 

人のためにと思い

精一杯

生きてきた結末が、

人に見切られて終わる

あるいは

人に裏切られて終わる

そんな可能性が

ないとはいえない

 

ドラマチックだ

 

人生は

愉快なおとぎ話

かもしれない

 

それでも、

生きていけるものだ