隙間の彷徨い

夢と夢の隙間が

現実なのか

現実と現実の隙間が

夢なのか

 

隙間が尊い

隙間が疎ましい

身勝手な日常に

ほと、ほと、と

疲れ果てて

しまったとき

 

生きたぬくもりと

死んだぬくもりを

探し求めて

彷徨っている

 

ぬくもりのシルエットを

身にまとい

ひとり、砂漠を流浪する

夢を見る

 

言葉の通じない

商人が現れて

はるか遠くを指差す

 

そこには

束ねられた

わたくしの感情が

転がっていると

予言するかのように