スノー・フレークの黄昏

凍えるような雪が

流れていく。

いつになれば

止むのかも

分からずに

凍った足元の

汚れたかき氷を

踏まないように

選んで歩いている。

遠い目で白くなった

街路樹を追いかける。

新緑の季節を

思い出す隙間もない。

寒さのせいで

小さく咳き込むと

息の白さに気づいて

我に返る。

そんな時、

手足の冷たさを

暖めてくれる

あの人の

顔が浮かんだ。