Stage “Grade IV”

言葉数少なく

声のトーンが低くなる

表情に変化が少なく

酒を飲んで憂さを晴らす

気持ちも起こらない

吾ここにあらず

瞳は生きており

死んだ魚の目のようには

なっていないが

眠りから覚めたばかりのごとくに

意識の魑魅魍魎があり

幽体離脱した意識のせいか

自分の身体が形骸化している

疲労困憊の魂は

肉体から分離し、浮遊することで

回復するのを待つのだろう

精神あるいは肉体の復活

それを願う余裕すらなく

いつの間にか居眠ってしまう

居眠りの功罪に

はたと、捕囚されると

寝床とおぼしきトポスに

ヘッドスライディングする