死化粧

屈葬に憧れることがある

休息の姿勢で土に帰ってゆく

特に再生を祈るわけではなく

できれば心を許せるひとと

横臥位で重なるように

鳥葬も少し気になる

様々な生き物の命を頂いて

生きて来たのだから

せめて死後の魂が抜け出た肉体を

他の生命のために布施しようという

考え方がある

チベット仏教の一部に

そういう考え方があったと記憶している

死んだ肉体がどうなるのか

そんなことを二十歳くらいの時に

よく考えた経験があって

いろいろな本を読んだ覚えがある

その中で

やはり屈葬に憧れる

休息の姿勢で土に帰ってゆく

可能なら心を許せるひとと

横臥位で重なるように