篠突く雨

篠突く雨が

地面を叩きつける

風になびくこともなく

つき刺さってゆく

わたくしは

傘もささずに

受け止めながら

歩幅を変えずに歩く

月は何処にあるのだろう

そんなことを空想しながら

篠突く雨が

わたくしという存在を

自然の中に溶かし込んで

分解するのだ

自然に帰るのは心地いい