哲学する

学生の集う喫茶店で

ジャズを聴きながら

煙をふかして

難解な哲学書を読み

いつの間にか

その世界に没頭して

時間を忘れて

ページを捲り続ける

なんの制限もない空間

そういう場から

新しい発想が生まれる

特権という言葉は

そういうことを指すと

解釈していた時代が

懐かしい

どこに行っても

不自由な時代に

なってしまって

ずいぶん久しい

それ以外の特権など

欲しいとは思わない