Blue Bird

青い鳥が増えている

カゴから出られない

青い鳥が増えている

知らない人たちが

You Tubeで

綺麗な声で

美しい姿で歌っている

歌の上手い素人

歌の上手いプロと

何が違うんだろうね

ほとんどの人たちは

誰かの有名な歌を

本人よりも

上手く歌っていたりする

再生回数はそれなりに伸びるけど、

そこまで。

有名な歌の持つイメージを

利用しているに過ぎないんじゃない?なんて

辛口な批評も、できなくはない

歌の上手い素人に惹かれるのではなくて

元々ある歌のイメージを思い出して

嬉しくなっているだけかもしれない

カラオケの上手い友達と変わらないかも

カラオケってそうだよね

別に上手くなくても

その歌が元々持っているイメージを

歌う側も

聴く側も

なぞっているだけなんだよね

声を張り上げるとストレス解消になるし

上手いなんて言われると嬉しいし

本物の青い鳥は

カゴから出て自由に羽ばたく

それはオリジナリティーが

あるからだろうね

新しい曲を

自分のイメージで歌って

一つの世界を作る

敷居が低くて

誰でも投稿できるチャンスが

広がっているのがYou Tube

カゴの中に簡単に入って

青い鳥と勘違いしているうちに

カゴの外へ出る鍵を

持っていないことに気づく

再生回数が多いだけでは

カゴの外へは出られない

青い鳥が増えている

カゴから出られない

青い鳥が増えている

本物なら、

外からそっと閉まったカゴの扉を

誰かが開けてくれるだろう

鳴き声が綺麗なだけの青い鳥では

扉は開かない

扉を開けてくれる誰かを

待ち侘びるより

自分でオリジナリティーを

創り出すことなんだろうね