月見草のように

誰かのために

何かのために

ひたむきになって

日常が過ぎてゆく

時には疲れて

寂寥感に満たされる

そんな時、

海が見たくなる

潮風に吹かれ

どこまでも続く

海の青さに

励まされる

海を見つめていると

いつの間にか、月見草

生まれ変わった自分が

ここにある

月をただ眺めるだけの

月見草

見たいものだけを見て

揺れている

わたくしは

自分のために

生きていい感慨に

気付かされる