ブリコラージュとジュガール

高校を卒業して半年くらい経過した頃だったろうか。もう40年も前の話になってしまった。フランスの文化人類学者レヴィ=ストロースの「野生の思考」を図書館で読んでいた。その中に「ブリコラージュ」と彼が名づける概念を見つけて、驚いた記憶がある。ある意味不要なものを捨ててしまうのではなく、全く別の目的でそれを作り変えて、日常に必要な別の用途に利用する発想を古来人類が持っていた知のあり方だと彼は考えた。さらにそれは近代以降の社会においても頻用されている普遍的な知のあり方だと解いていた。

すごいことを考える眼を持つ人がいるものだと感心して、しばらくの間、レヴィ=ストロースにはまっていた。

現在、誰が名づけたのかは知らないが、インドにも「ジュガール」と呼ばれる同じような経営学的発想がもてはやされている。

私見だが、創造力とは、既知の事象の四則計算から生み出される力であると概観できると考えていて、これからもブリコラージュ的に技術革新が加速化していくのだろうと予測できそうだ

ブリコラージュ的にあるいはジュガール的に自分自身の知のあり方を再考してみる