秋波

ふと目が合った

あの瞬間

瞬きするほどのわずかな時間を

大切に抱えて生きている

静かに流れる時間のように

視線だけが秋波となって芽吹いていた

いつの間にか心の奥まで届いた便箋

開けてみても何も書かれていなかった

返事はどうすればいいだろう

偽りのない感情は

送り返すことができるだろうか

秋の頃の澄んだ感情の波

季節が巡っても

あの一瞬の秋波は

心の中で振幅を続け

真冬の夜空の月明かり

月の周りのhaloとなって

夜空に輝きを増している

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