スケート教室

慣れないスケートシューズを履いて

氷上に仁王立ち

程なく

転倒して後頭部を打撲

キラ星が目の周りにちらついて

目の焦点が合わなくなった

痛みが強くて嘔気

最悪じゃっ

「ほら、みてみい」

そんな声が聞こえた気がした

母親の言う通り

毛糸の帽子を

かぶっておけばよかった

そんなのカッコ悪いよって

カバンにしまい込んで

いつもの野球帽を被ってた

家に帰ってその話をした

それでも

母親は怒らなかった

「アホやなあ」って

笑ってみせた