ラブソディー昭和風味
日よけの傘を 雨の日に
差してうつむく 石畳
急な夕立ち 日傘さし
びしょ濡れ あなたに
逢いました
どうぞと さし出す 私の腕は
ふるえるほどに か細くて
重みの増した 日よけ傘
代わりに持つよと 濡れた袖
あなたは 笑ってくれました
それだけの出来事
それだけのすれちがい
日傘は乾いて 軽いのに
私の心は 濡れたまま
日よけの傘を 雨の日に
差してみたく なったのです
あなたに もいちど 逢えるなら
あなたと もいちど 相傘で
あなたを もいちど 見つめたい
それだけの想い出
それだけのすれちがい