クラインの壺

たしか紅茶を

飲んでいたはず

だけど

飲んだ気がしない

紅茶をクラインの壺から

おそらくカップに

注ぎ込んだんだ

たどり着けない

アフタヌーンティー

マカロンをかじって

喉がつまりそうさ

こんどは

メビウスの環でこしらえた

ガムを噛むことにしよう

きっと不思議な味が

僕を楽しませてくれるだろう