ジャンケン・ポン

ジャンケンポン

僕は人と争うのが

好きではない

人との戦いで

勝ち負けをつけるのは

性に合わない

ジャンケンだって

勝ち負けを決めるゲームではあるが

コミュニケーションの一形態として

利用することもできる

クリニックのスタッフが

仕事を終えて帰る時

挨拶の代わりに

ジャンケンすることにしている

僕にとって

ジャンケンはコミュニケーション

勝ち負けなんて一瞬のお笑い

どんなことでも

人同士で勝ち負けの感覚を持つのは

放棄している

僕が勝ち負けに対して

譲らないことがあるとするならば

相手は病気だ

僕は人とは争いたくない

僕は病気とだけ命がけの戦いをしてきた

人とは勝ち負けの感覚を持ちたくない

病気に対してだけ勝ちたいと思う

それは病気を治したいということだ

病気相手に

ジャンケンポン

勝つまで諦めない