マクスウエルのデーモン

思考実験から生み出された、マクスウエルのデーモンが動き出す。情報とエネルギーの間にある扉を開けようとしている。

情報によって熱エネルギーが仕事に変換される。そこにはデーモンの役割を果たす何かが存在する。

細胞内シグナル伝達でさえ、何がデーモンの役割を果たしているかに注目すれば、情報熱力学的な解析が可能になる。

物理学・生物学・化学などと区切って考えるのではなく、様々な領域をスリリングに突き抜ける包括的な方向へと世界は進んでいる

注:分子の動きを観察できる架空の悪魔の存在を想定すれば、熱力学第二法則で禁じられたエントロピーの減少が可能であると、物理学の領域で思考実験された過去があり、「マクスウェルのデーモン」と呼ばれる。