流儀

次第に

折り重なってゆく

ビジョン

 

それは

未来と呼ぶべき

ものかもしれない

 

結像されたフォーカスは

思い通りの姿を現すのだろうか

 

結末は不安や焦燥感ではなく

期待や楽しみである方が無難

 

単なる不一致の理由工作に

突然の反感や裏切りが

あるとしたら

それも

過たれた偶然に過ぎない

 

心の耐性は

水滴が落下した水面に立つ

同心円のさざ波が過ぎ去れば

もとの均一平面に

フィードバックして

何事もなかったかのような

静寂感へ戻ることに

慣れている

 

過ぎ去ってゆく時間が

人を救うこともある

 

瞳を閉じることが

人に安らぎを与えることもある

 

権利や私欲ばかりを主張する

現実主義者には

無関心を宣言しておこう

 

大切にしているフィールドに

入ってこないことが

何より、ありがたい

 

脱ぎ捨てられたシューズや

持ち出されたメガネが

嘲笑を浮かべている

 

それは実に

優しさへの

冒涜や仕打ちを

象徴している

 

折り鶴を窓から遠くへ

飛ばしてみた

 

それは愚かさの排泄

 

数多ある流儀のうち

ごくわずかな部分にすぎない