眩しい季節

いつの間にか

眩しい季節

春が来たのだろうか

強い風と

時折の日差しの

刺すような暖かさ

年を経るに従って

感じる落ち着いた感覚

それとは対照的な

生命が躍動し始める感覚

記憶にすり込まれた

安堵と躍動

眩しい季節に思い出すのは

それだけだろうか

部屋の片隅で

埃をかぶった本を

久しぶりに開いた時に

こぼれ落ちてくる

一枚の写真

若い時代の記憶を

掘り起こしてみると

そこにも

眩しい季節がある

心の季節は古びることなく

今の自分が

ときめいていられるなら

春夏秋冬とは無関係に

眩しい季節とは、心の季節

いつまでも輝いている