親と子と
生後2ヶ月になると
予防接種のスケジュールが
スタートする
ほんの少し前まで
お腹の中で動いていた胎児が
目の前で診察を受ける
赤ちゃんとして存在している
生命の不思議
そしていつの間にか
お母さんとよばれる
親のひとりに加わっている
親子の絆が確かにある
注射を受ける赤ちゃんに
頑張れ
大丈夫
もう少しだよ
そう呼びかけたり
かわいそうで
見ていられなかったり
赤ちゃんが生まれると同時に
親心も誕生している
泣きながら
痛みに耐える小さな子ども
でもね
親が代わりをしてあげても
赤ちゃんの免疫は強くならない
親の役割を考え直す
子どもが育っていく上で
親が子どもの肩代わりに
あれこれ関わりすぎても
結局、子どもの自立に
どれだけ役立つのだろう
良かれと思ってやっていることが
子どもの成長を
ジャマしているだけかもしれない、
そんなことだってあり得る
子どもは自分の力で生きていく
親はその危なっかしい姿を
じっとこらえて見守る他ない
親に出来ることは
子どもを見守ってあげる事
はぐれそうになったら
正しい道に戻してあげられるよう
見守ってあげる事
大人の思い通りに
正しい道を歩けと
強制することは
親の本当の役割ではない
正しい道って何?
それに気づけるでしょうか
たった一本の予防接種
かもしれないけれど
いろんな事が学べるもの
親子って
一緒に育っていくんだ