迷宮の庭

燃え盛る

小さな炎の中に

幻を見た

美しい指が

接吻を受けて

溶けてゆく

一本また一本

五本目が

溶け終わると

炎の中の幻は

跡形もなく

消えていった

これは過去

なのだろうか

それとも現実

なのだろうか

夢とうつつの狭間で

燃え盛る

小さな炎は

少しずつ

もっと

小さくなって

川面を飛び交う

ウスバカゲロウへ

変幻と化す