階段を登る足音

階段を登る足音

 

柔らかく移動する

 

体重がかかって

いないような

活気のない足音

 

階段がきしむたびに

魂が小さくなっている

 

こんな風に考えてもいい

 

一歩一歩踏みしめる足音

確かに魂は

小さくなりつつあるが

着実に、こけないように

安定感を保った足音

 

たかが足音でさえ

こころの透視図になる

 

顔を見なくても

階段を登る足音だけで

 

こころが透けて

見えてくる