あまやどり

急な雷雨

雨宿りのコンビニ

足早の、ひと

走る

 

かばんが頭の上で

踊っている

停車するヘッドライトの

まぶしさ

ぬかるんだ足元を

うらやみながら

それでも先を急ぐ、ひと

歩く

 

濡れることに

もう、慣れてしまった

 

雷雨は

立ち去っていく

 

気がつくと

いつもの歩幅

髪の先から

雫の行方にため息を

ふきかけて

顔のこわばりがとれた

 

さあ、いくか。

一瞬のお天道様の戯れに

夜空をにらんで

笑った