ある土曜日の午後

ある土曜日の午後

カイトが飛んでいた

 

ひとけのいない河原から

糸が繫がっているのが見えた

 

カイトは

優雅に空を飛んでいた

 

糸の先には

優雅な人が糸を支えて

空を見上げているのだろう

 

雲一つない空に

カイトが一つ

未来を眺めていた

 

 

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