ある時

ある時、感じたんだ

それは、夢の中かもしれない

平屋建ての一軒家

中には、だだっ広いリビング

暖炉に優しい灯がともっている

飲めもしないのに

珍しい絶品の酒が並ぶ

バーカウンターがある

歩くと木のきしむ音がする

本棚に並びきらないくらいの

本だらけの書庫

僕は、その奥にある

見晴らしのいい

広いガラス張りの部屋の片隅で

過去や未来を空想しながら

詩を書いている

眺めているのは

嵐山の風景だろうか

家の外には、だだっ広い庭

誰かが桜の木の下で

お花見をしている

誰かがプールで泳いでる

誰かが花火を見つめている

誰かがBBQを楽しんでいる

誰かが落ち葉を集めて

たき火をしている

誰かがギターを弾いて

誰かが歌を歌ってる

いつも誰かが何かをしている

そんな陽気な老若男女に囲まれて

世代を超えた話題で

ディスカッションしている

詩を書くのに飽きたら

愛する人のそばで寝てしまう

ある時、感じたんだ

それは、夢の中かもしれない

平屋建ての一軒家

だだっ広いリビング

だだっ広い庭

散らかり放題の書庫

仲間たち

愛する人

僕はとてもしあわせな気分で

目が覚めた