ある表現をどう捉えるか

鬼滅の刃の遊郭編の中で

上弦の陸の妓夫太郎が

人間であった時の悲しみを

語る言葉

人間として生きていく悲哀と

鬼として生きてゆく私怨の

滲み出た震えるような言葉

「禍福は糾える縄の如し」

カフクはアザナえる

ナワのゴトし

災禍と幸福とは

縒り合わせた縄のように

表裏一体をなし

いっときの災禍や幸福に

一喜一憂しても

仕方がない

英語なら

Good luck and bad luck alternate like the strands of a rope.

とか

Good fortune and misfortune are intertwined like the strands of a rope.

などと表現されるだろう

ちなみに

「史記 南越伝」に以下の文がある。

(白文)因禍為福、成敗之転、譬若纆

(訓読)禍によりて福となす、成敗の転ずること、譬れば糾える纆のごとし。

「人間万事、塞翁が馬」ってことか。