お菓子職人

人間って何だろう

数え切れない

偶然と偶然が

折り重なって

芽吹いた奇跡。

そう、きっと

奇跡の存在。

遠すぎても

近すぎても

気づかないような

ちっぽけな

チョコレート菓子。

奇跡の存在に

気付いたら

何かが

変わってゆく。

奇跡の存在に

触れたら

大きな渦に

巻き込まれて

どれほどに

魅せられて

生き方が

変わってゆく。

チョコレート菓子を

口にしたときの

甘さを知るように。

奇跡の存在に

気付くことがなければ

それはそれで有り体に

生きていける。

チョコレート菓子など

食べなくても

生きていける。

人間って何だろう

そんなこと

考えることもなく。

人間って

お菓子みたいなものだ。

希有な菓子に

巡り会うのは難しい。

巡り会ったら

口にした方がいい。

奇跡の味は

そう簡単には

見当たらない。

口に入れた途端

考えるだろう。

人間って何だろう

数え切れない

偶然と偶然が

折り重なって

芽吹いた奇跡

そう、きっと

奇跡の存在、などと。