きっと、

あるとき

音も色もない何かが

やってきた

 

耳に触れ

手に触れ

そっと

背中を押して

ただ、

優しく

駆け抜けていった

 

きっと、風なんだ

 

名前もわからない

どこからなのか

どうして

やって来たのか

 

きっと、風なんだ