ぜい肉

以前、祇園祭に参加した時

浴衣を着せてもらったことがある

その時、

「男はんはお腹が出ている方が

かっこよう浴衣が着れるもんですよ」

そう言ってタオルをお腹に挟んで

浴衣を着せてもらった

「かっぷくのええ、男はんは

お腹が出てないと、あきまへんで」

「お腹のでた、かっぷくのええ、

男はんやないと、一流には見えまへんで、

しっかりしなはれや」

そんなふうに言われて、

お腹をポンと叩かれた。

日常生活でお腹が出てくると

「大丈夫?、肥すぎやで」と言われる時と

「年相応に、お腹が出ているとか出ていないとか

そんなことを気にするなんて小さいこと。

気にするなんて、らしくない」と言われることがある。

健康が保たれているなら

お腹が出ているとか

シックスパッドに割れている筋肉質とか

どうでもいいんじゃないかな。

芸能人なら、

見栄えが世間の一般的な共通項を満たしていないと

まずいからそれなりに鍛えて美しい肉体を

維持する必要もあるだろう。

それが仕事みたいなものだ。

私は医者である

見かけではなく中身で評価されていたい

病気を治すのにかっこよさなど関係がない

筋肉質である必要もない

診療に必要がないから

医者として懸命に働く上で必要なことは

全く別次元に存在する

医者として必要なこと以外で

評価されても困ってしまうだろう

だから

私は私らしく生きてゆく