とめどなく流れる自己

締め切りを問われると

ノイズの届かない

摩天楼に登って

空を仰ぐ

物足りなさを感じると

地上に戻る

ストレスが人を育てる

とはいえ、時には

そこから逸脱して

放蕩してやろうと試みるが

出来ることは限られている

にしても

感情的には摩天楼に

よじ登って空を仰いでいる

俯瞰的に自分を見つめ直す

必要があるからだろう

わたくしは龍の背中に乗り

不死鳥と戯れながら

無意識界を辿る

そして言葉が誕生する

とめどなく流れる自己は

生まれた言葉に引き留められて

ため息をついている