はやりの言葉に浮かんで歩く人たち
就活、婚活、妊活、終活
そんな言葉に乗せて
生きるのは窮屈ではないのだろうか
嫌いな言葉は
耳にしたくない言葉
使うつもりのない言葉
アラサーとか
アラフォーとか
アラフィフとか
そんな言葉にくくられて
自分を嘆いたり
アイロニカルに自分をからかってみたり
平成生まれだって
もうアラサーが忍び寄っている、などと
血液型占い?に
動物占い?
誰が何といったって
自分は自分でしかない
嫌いな言葉は
耳にしたくない言葉
使うつもりのない言葉
共通感覚に裏打ちされた
仲間意識の安心感が得たいのか?
行き着く先は
そんな言葉に
捕らわれの身になった
迷宮のクライシス
気付かないのだろうか?
あらかじめ用意されている結末に
プロセスは共有できても
結末は、全部自分独りの背中で
受け止める重力負荷
分け合えば、気はまぎれて
共有できれば、幸せが訪れる
分け合えなければ、クライシス
共有できなければ、
幸せはどこかに
飛んでいくかもしれない
誰が使い始めたんだろう?
窮屈なはやり言葉
たぶん、その人とは、
友達にはなれないだろうな。
それでもやはり、
時の言葉に浮かんで歩くなら
今のうちに、結末まで全部
分け合って共有する紳士協定を
結んでおきな。
時の人、時の言葉
そう言われた瞬間から
時間と共に消えていく
好きな言葉は
耳に心地よく響く言葉
使ってみたいと思える言葉
はやり言葉に扇情されず
新も旧も気にかけず
好きな言葉と
過ごしていたい
自由気ままに