ひとりごと

ねえ、聴いてくれる?

最近分かったことがあるんだ。

「以心伝心」って言葉知ってる?

辞書的な意味で覚えているのはさあ

「言葉によらずに、

互いの心から心に伝えること」

いいように解釈すると

「自分の考えていることを

言葉で伝えなくても

分かってもらえるってこと」

もっと言うと、

「伝えなくても、理解しろよ」って

考えている人が多いよね。

僕もね、そんな風に思っていたんだ。

違うんだよね、

全く違うんだよ。

疲れた顔で言葉数の少ない人がいれば

「大丈夫?」って言ったところで

その人は何の助けにもならない。

目の前に

その人の好きな飲み物の入ったグラスを

優しく置いてあげると

その人は救われるんだ。

頭や肩をぐるぐるまわして

ため息をついている人がいたら、

湿布を渡したり、

肩をももうかって言うだけだったり、

マッサージにでも行ってくればって

言うことはどうだろう。

「大丈夫?」っていうのと

実は、代わらないんだ。

きっと、それは

優しさではないんだよ。

黙って後ろに回って肩をもんであげる。

そうすると、

ありがとうってなるんだよね。

「以心伝心」って

要求することではないんだ。

結果として、わかるものなんだ。

要求するものではなくて

結果として受け取るものなんだ。

だから

「以心伝心」って

「伝わっているんだね、ありがとう」

そういう意味なんだよね。

言葉を辞書に載っている意味だけで

解釈していると

つまらないことが多いかもしれないね。