ふと、たたずむ時
立ち止まって
ふと、たたずむ
落ち着いた
休日の朝
小さな公園の
ブランコが
ひとりでに揺れている
人っ子一人いない公園で
揺らしているのは風
乗っているのは
誰だろう
立ち止まって
眺めている
自分自身のような
気持ちになる
私は風に誘われて
ブランコに揺れている
若きあの頃は
自分の力加減も知らず
力まかせに揺れていた
今、私は風に誘われて
揺れている
心の有り様は
紛れもない自分自身
そよ吹く風が
それを理解して
背中を押してくれている
風に誘われて
揺れるブランコは
きっと私自身