まぶしい太陽

茜色に染まる空は梅雨には似つかわしくないのだろうか。灰白色に澱む空は初夏には似つかわしくないのだろうか。青空が好きだ。それだけ。物事は単純に思い浮かべるのが心地よい。ならば、塩おにぎりに梅干し。だとか。白いTシャツにジーンズ。だとか。高速を100キロで走る。だとか。そろそろ海が見えてくる頃。潮の香りがして、波の音が聞こえて、まぶしい太陽と、まぶしい君。派手なサーフボードと、派手な君。アンニュイな雰囲気は気分を妨げる。青空と君。恋も単純に思い浮かべるのが心地よい。全部、それだけ。余計なことは考えないでおく。とにかく、まぶしい太陽に焼かれて真っ黒。青と白と黒のコントラストを堪能する。めんどくさいことに時間を費やしたくはない。青空が好きだ。