みだれ髪

床に白と黒が

無造作に落ちていく

 

それらが

寄せ集められると

何か得体の知れない

生き物のように

膨れ上がり

 

これほどの生き物を

頭の上に背負っていたのかと

不思議な気分に支配された

 

廃棄物のように

捨てられていく様を

恍惚と眺めていた

 

生き物が視界から

姿を消すと

気持ちも身体の

軽くなって

 

眠気が訪れた