わかりあう

わかりあうって

おたがいのことを

よくしること

 

わかりあうって

おたがいに

かくしごとをしないこと

 

でもね

しられたくないこともある

 

わかりあうまえに

はじらったり

てれかくしだったり

じぶんのおろかなところを

みせたくなかったり

 

つたえたくないこともある

しられたくないこともある

 

けっして、やましい

かくしごとを

しているわけではなくても。

 

ただね

しられたときに

おおきなみぞができるのを

おそれていわないようにするとき

 

それはやっぱり、

かくしごとのひとつ

 

つたえたくなくていい

しられるひつようもない

かくしごとでないなら。

 

 

にんげんどうしの

きずなのいとをきるのも

かくしごと

 

かくしごとは

するどくとがった

はさみになって

 

いともたやすく

ばっさりと

 

きずなを

きりきざんで

あとかたもなく

けしてしまう

 

かくしごとのていぎは

ひとによってちがうから

 

じぶんではかくしごととは

おもっていなくても

 

あいてがかくしごとと

かんがえてしまったら

 

いつのまにか

きずながきれてしまっているのに

きづかないことだってある

 

きずなをおもって

そらをながめて

あいてのことをかんがえても

すでにそらごとに

なっているかもしれない

 

きずなはせんさいで

じぶんとあいてのちかくにあるもの

とおくにあるきずななんて

がらすざいくよりも

もろくてこわれやすい

 

みえないあかいいとでむすばれる

なんて、ありそうもない

みえないのに、どうしてあかいって

わかる?

 

きずなは

みえないあかいいとでは

むすべない

 

きずなっていうものは

おたがいに、めにみえる

みじかなものであって

ひとりだけのおもいでは

なりたたないものだから。

 

ひとりでおもう

きずながあるとすれは

それはただのかんちがい。

 

 

わかりあって

きずなのいとを

きれないようにするのは

おもいのほか

たいへんなこと

 

せきららに

じぶんをかたれる

おろかさだけが

きずなのいとを

じょうぶにする