アンビヴァレンス

価値が相反している

感情が交錯している

赤と黒の世界の中で

女性は女らしさや

可愛げが在っても

果たして

愛されるだろうか

母性だけで

現代社会を

生きてゆくことが

出来るだろうか

女には

天使と悪魔を覗かせる

アンビヴァレントな

個性が潜在している

男性は男らしさや

強さが在っても

果たして

愛されるだろうか

男にも

優しさと冷淡さが

波の満ち引きのように

組み合わさって

潜在している

透明感と

不透明でありながら

それが色彩感覚を

もたらして魅力となる

赤と黒が

アイデンティティを

紡ぐなら

その両者を手に入れる

欲深さに陶酔して

矛盾など考えない

アンビヴァレンスを

受け止めること

それが

人を愛するということ