オッカムの剃刀

普通の探偵なら

見過ごしてしまうような

行動や癖や何気なく部屋に

置いてある古い写真

しかし

腕ききの推理探偵なら

様々な事柄を結びつけて

誰が犯人か、仮説を立てる

それは逆行推論と言って

結果や結論を説明するために

ある仮説を作る論理的考察

それは帰納法でも演繹法でも

なくて

第3の論理的考察に相当する

改めて考えると

演繹法

帰納法

逆行推論法

この三種の思考を同時に意識して

発想してこなかった気がする

白衣を着ている時は

探偵と同じだから

逆行推論を

無意識にやっているはずだ

逆行推論を普段する時

僕なら、オッカムのカミソリを

使いたくなる

面倒くさがりなのか洗練された

思考をしたいからなのかわからない

どう言うことかというと

たくさん仮説があって

そこから導き出された事象があるとする

少ない仮説から導き出された事象が

もし同じなら

少ない仮説である事象を説明できる方が

本質的で無駄がないということになる

オッカムの剃刀を使うということは

そういうことだ

でも僕が勝手に言っていることではなくて

大昔にあった、

ストア学派の流儀だったと記憶している

そんなに堅苦しく

考えているわけではないけれど

スッキリして気持ちがいいよね

オッカムの剃刀を使って思考することは

大学院で白血病の遺伝子検索している時に

意識的にトライしていた

そして

データが煩雑すぎた時、

仮説をシンプルに組み合わせることで

新しい結果を導き出せた時、

切れ味の良さを実感した

オッカムの剃刀は

頭の中でいつでも作動できるように

大切に磨き続けている

真実は

シンプルで美しいはず